[東京 16日 ロイター] - じぶん銀行・マークイットが発表した12月の製造業PMI(購買担当者指数、季節調整済み)速報値は48.8となり、「変化無し」の50を8カ月連続で割り込み、景気が停滞していることを示した。指数水準は前月から0.1ポイント悪化と、ほぼ横ばいで推移。生産と新規受注が50に届かず、減速が続いている。

需要状況が低迷するなか、企業は売上増を図って製品価格をさらに引き下げた。また余剰生産能力も増加したことが、受注残の減少と並んで、サプライヤー納期が2016年4月以降初めて短縮したことにも示されたという。

サービス業PMI速報値は50.6となり、前月の50.3からやや改善した。

IHSマークイットのエコノミストは、日本経済は12月も低迷し、11月の不振を覆せなかったとしている。ただし安倍政権が決定した経済対策が国内経済を刺激する可能性はあるとみており、日銀の政策についても、政府からの圧力が経済対策により緩和するであろうが、景気見通しがこのまま悪化すれば迅速な政策的対応に迫られるだろう、と予測している。