[北京 21日 ロイター] - パーソナルコンピューターやスマートフォンを製造する中国のレノボ・グループ(聯想集団)<0992.HK>が21日に発表した通期決算(2013年4月─14年3月)は純利益が28.7%増で、アナリスト予想と一致した。

中国では伸び悩んだが、スマートフォン販売が好調だった。

純利益は8億1720万ドルとなり、トムソン・ロイターがまとめた34人のアナリストの予想(8億1970万ドル)とほぼ一致した。

売上高は14.3%増の387億ドル。

レノボにとって最大の市場である中国での売上高は147億ドルで、増収率は1.3%にとどまった。

一方、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域と米州はそれぞれ27.1%、31.1%の伸びを確保した。また、スマートフォンを手掛けるモバイルインターネット・デジタルホーム事業は86.1%増の57億ドルだった。

レノボは声明で、スマートフォンの出荷台数が通年で5000万台を突破し、過去最高となったことを明らかにした。前年比では72%増加。中国やその他新興国で大きく伸びたという。

レノボは1月、米IBMの低価格サーバー事業を買収することで合意。楊元慶・最高経営責任者(CEO)は、買収が短期的には財務面の重しになる可能性があると指摘した。

買収は米規制当局の審査を経る必要があるため、中国軍関係者を米国が訴追した問題が影響を及ぼすかに注目が集まっている。

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