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注目のコメント
2019年はこれまでコンビニの王者として君臨してきたセブンに、逆風が吹いた年でした。2016年に、セブンの育ての親である鈴木敏文氏が去ってから、会社の重しが取れたように、一気に問題が表面化しました。
直近で発覚した残業代未払いなど、鈴木時代からの継続案件もありますが、それでも今のタイミングで噴出したことで、「セブン一強時代」の終わりを感じさせます。2020年は、商社も含めた小売の新たな覇権争いが勃発しそうです。せっかくなので、2020年のコンビニ業界の見通しを。
1. 本部社員の転職希望者続出
ファミマの沢田社長は、社員数が多い事を公言。セブンは真偽は別としてSV を現場サポートに移動する報道有り。ローソンは売上人件費率が1番高い。チェーン拡大期は人員が必要だが拡大が止まると余剰人が増加する。人員削減と給与の低い部署への移動が活発化し自然転職希望者が増加。
2. 加盟店人件費、社会保険料の増大
セブンの計算間違いの問題もありましたが、大企業であっても労基や適正な人件費の支払いは出来ていない所が多い。中小零細であれば尚更。しかし、コンビニは世間の注目、人不足があり、ある程度しっかりやらざるを得ない。当然今年も最低賃金は上がります。
3. 加盟店支援策の拡大
本部はロイヤリティ減額、本部人員派遣サービスなどの加盟店支援サービスを拡充します。特に加盟店オーナーの休日サポートは、経産省ヒアリングでも問題が多く出ており、拡充せざるを得ません。
4. 販促費の削減
もはや始まっていますが、コンビニのメディアへの露出が弱くなり、セールの期間が短くなったり、割引率が低くなったりします。だって、削れるのは人件費と販促費しかないから。
5.設備投資の現状維持、拡大
結局、省人化するとは、設備を入れる事。自動釣り銭機、セルフ揚げ物陳列什器どれもお金がかかる。
6. そろそろでるか、ヒット商品
コンビニコーヒー以来ヒットがないと言われるコンビニ。今年のヒット、バスチー、悪魔、100円おにぎりだろうか。ややパンチが弱いことは確か。1-5までは全て経費のこと。売上上げる策がないと厳しい。
7. つまり、加盟店本部含めて減益か
売上上がる要素よりも、経費が上がる要素が大きいように見えます。これから数年は十数年前のコンビニ暗黒期に戻ってしまうかもしれない。しかしね、あれだけセブンは叩かれていますが、冷凍食品什器の拡大レイアウトを増やすなど、抜本的な売上対策をしているのは、セブンのようにも見えます。結構、数年後はよりチェーン格差が付いているかも。
8.ローソンの深夜無人店舗拡大
スマホレジとスマホでの入口開錠の本格化が開始か?これやったら、ローソンの逆転の一手かも。
9.海外展開が加速
セブンのアメリカ拡大は既定路線。ローソンの中国拡大。ファミマの中国フランチャイジー問題は気になる。