[12日 ロイター] - 米ソフトウエア大手オラクル<ORCL.N>が12日発表した第2・四半期(9─11月)決算は、売上高が市場予想を下回った。クラウドサービスの収入が増えたが、ソフトのライセンス販売の不振は補えなかった。

売上高は96億1000万ドルと、前年同期から増えたが、リフィニティブ/IBESがまとめた市場予想の96億5000万ドルは下回った。

調整後の1株利益は0.90ドルと、市場予想の0.88ドルを上回った。

クラウドおよび企業向けライセンス部門の売上高は7%減の11億3000万ドル。クラウドサービスおよびライセンスサポート部門の売上高は3%増の68億1000万ドル。

クラウドサービスで競合する米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は8─10月期の売上高が34%増の89億9000万ドルで、マイクロソフト<MSFT.O>のクラウド部門売上高は36%増の116億ドルだった。

シノバス・トラストのポートフォリオマネジャー、ダニエル・モーガン氏は「オラクルは2つの主要部門の増収率が平均以下となり、まちまちの決算となった。競合するクラウド大手に比べると、クラウドの増収率は緩やかにとどまっている」と分析した。

オラクルはクラウドサービスで他社に出遅れたことから、攻勢をかけており、新たに2000人近くを採用して世界各地でサービス拠点を拡充していく方針を示している。