山崎牧子

[東京 12日 ロイター] - いちごアセットグループが進めている最大900億円のジャパンディスプレイ(JDI)<6740.T>支援策について、400億─450億円は増資を引き受ける方向で協議していることがわかった。出資比率は50%弱となる案を軸に調整している。

複数の関係筋が12日、明らかにした。

JDIはいちごアセットを引き受け先に、1株50円で第三者割当増資を実施する。取得総額は400億─450億円で、8─9億株の普通株式発行を想定している。出資比率が5割を超えないよう調整している。

支援予定額の残りは転換社債(CB)の発行で調達する見通しだ。

JDIはいちごアセットのスコット・キャロンCEO(最高経営責任者)を経営陣に迎え入れる方向。JDIはいちごアセットを、日本企業への長期投資に特化した資産運用会社とみている。

JDIは12日、JDI支援の枠組みを主導してきた企業連合「SUWAインベストメントホールディングス」から12月末までに出資が得られない場合、いちごアセットが800億ー900億円の金融支援を実施する方針と発表した。

会見した菊岡稔社長兼CEOは「資本性資金中心なのは確か」と述べたが、詳細は明らかにしていなかった。

(編集:平田紀之、久保信博※)