[東京 12日 ロイター] - 経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)<6740.T>は、投資顧問会社いちごアセットマネジメントから最大900億円の支援を受け入れる方向で協議している。一部はすぐに出資を受けられるという。12日、関係筋が明らかにした。

JDIは、いちごからの資金調達に関する基本合意書締結について同日の取締役会に付議する予定だと発表。SUWAインベストメント・ホールディングスと出資に関する協議を継続する一方、新たな資金調達先を検討しており、その一環としていちごアセットマネジメントとも協議しているとしていた。

12日付朝日新聞はJDIが、いちごアセットからの金融支援受け入れのほか、白山工場(石川県)の一部設備について2億ドル(約216億円)で買い取ってもらう方向で主要顧客の米アップル<AAPL.O>と交渉をしていると報じていた。

朝日新聞によるとJDIは、いちご、アップル、香港の投資ファンドのオアシス・マネジメント、台湾の電子機器受託製造大手ウィストロンから計500億円以上の調達を探ってきたが、いちごが出資額を大幅に積み増す方向になったという。

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(山崎牧子 記事作成:青山敦子 編集:田中志保)