[9日 ロイター] - カナダ環境・気候変動省(ECCC)は9日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>がカナダの環境規制に違反する自動車約12万8000台の輸入を巡り起訴されたと発表した。

ECCCによると、VWは排出ガス基準を満たさない自動車を輸入することで、カナダ環境保護法違反を巡る60件の訴因で起訴された。審理はオンタリオ州裁判所で13日に開かれる。

VW広報担当者は、同社はECCCの調査に全面的に協力していると回答し、当事者が裁判所に司法取引の検討を提案して承認を求めることになると付け加えた。ECCCは2015年、通常走行の際に排出ガス制御システムの効果を削減する違法なソフトウエアを搭載した車両の輸入について調査を開始した。

この問題でVWはこれまでに罰金のほか車両の修理や裁判費用合わせて約300億ユーロ(330億ドル)の支払いが課されるとともに、ディーゼル車に対する世界的な反発を引き起こした。