[9日 ロイター] - 米事務機器大手ゼロックス<XRX.N>は、米パソコン・プリンター大手HP<HPQ.N>の買収により、統合後の新会社の売上高が最大15億ドル増加するとの見通しを示した。HPの株主向けプレゼンテーションで明らかにした。

ゼロックスは約2週間前、HPに対する335億ドルの買収案について、HPが期限までにデューデリジェンス(資産内容の開示)に応じなかったため、敵対的買収に移行する計画を明らかにした。

ゼロックスの説明によると、製品の抱き合わせ販売や事業の効率化を含む3年間の行程表を通じて、売上高の10億─15億ドル増を達成することが可能という。

またシナジー効果を除く1年目のフリーキャッシュフローは40億ドル超となる見通し。

HPは先月、ゼロックスが提示した現金と株式交換の組み合わせによる買収案について、「HPを著しく過小評価」しているとし、拒否する意向を改めて示した。ただ、ゼロックスに対する逆買収を模索する意向も示している。