[香港/パリ 6日 ロイター] - 中国自動車大手の東風汽車集団<0489.HK>は、保有している仏同業PSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)<PEUP.PA>株の一部を売却する可能性がある。この動きによりPSAは、欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>との経営統合が容易になりそうだ。複数の関係者が語った。

東風はPSA株12.2%、議決権付き株式の19.5%を保有し、長く提携関係にある。東風の株式保有比率が低下した場合、PSAとFCAの経営統合は米規制当局に承認されやすくなる。

関係者らによると、東風は数週間前、株式持ち分に関する選択肢の検討を複数の金融機関に依頼していた。今後数日内に、一部売却案を取締役会に提出する見込みという。