監査法人、人手不足が深刻 東芝不正会計後に業務増大
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注目のコメント
人手不足は品質にポジティブに影響しないと思いますので、待遇改善も含めて人手不足解決は課題だと思いますが、発覚事例が増えた=質が低下した、と言うわけではないようにも思いますので、もう少し分析が必要だと思います。少なくともTSRのリリースにはそのような評価は記載されていないですし。
本文より
問題は人手不足が監査の質に影を落としている点だ。東京商工リサーチによると、不適切な会計・経理を発表した企業は19年(11月末まで)は64社と18年通年に比べて10社増えた。過去10年で2.7倍と、上場企業数の伸びを考慮しても増加が目立つ。監査の過程で早期に発見すれば、不適切会計に至らなかった可能性がある。>「3カ月ごとに来る決算のたびに、担当企業の財務データの確認などで残業に追われる。家庭を持つイメージが湧かなかった」。
今は知らないんですけど、自分がエンゲージメントマネジャーやってた時って、四半期決算はレビューなので、スタッフのメンバーは元気に定時上がりだった記憶しかないし、事務所からも「四半期は残業させるな」って言われてました。いつからこんな残業に追われる日々が始まったんですか?海外事務所はそれこそ四半期レビューなんて、財務諸表のAnalytical reviewしかやってなかったですよ。
ちなみに独立した多くの若手会計士も監査法人の非常勤のお仕事をするケースが多く、結局監査をやってる人が一定数います。単価が高くなり、身入りが増えるから、同じ監査をするならそっちの方が経済的にはメリットありますからね。人手不足の前にできることはたくさんあります。
品質向上と効率化をトレードオフにしないことが必要です。私は大手の監査法人でチームの効率化に成功し、品質管理の審査にピックアップされても指摘ゼロでした。現在は個人で効率化のアドバイスを行なっていますが、監査計画にもっと重点を置く必要があると考えています。