[東京 7日 ロイター] - 日銀は18─19日開催の金融政策決定会合で生産の判断を下方修正する方向で検討する。複数の関係者が明らかにした。

これまでは「横ばい圏内の動き」と判断していたが、10月の鉱工業生産指数が予想以上に悪かったことから、日銀内には生産の弱さを懸念する声が広がっている。

10月鉱工業生産指数速報は前月比4.2%低下の98.9となった。前月比のマイナス幅は2018年1月以来の大きさで、指数の絶対水準も2016年5月以来の低水準となった。

10月の生産を最も下押ししたのは自動車生産だ。ただ、これには台風19号による被害の影響も入っているため、日銀内にはこれが一時的なものなのか、基調が変わったのか11月以降の数字も見極めたいという声もある。さらに1月には「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)も控えていることから、12月会合で判断を変える必要があるかどうかも含めて慎重に判断する。

(志田義寧 木原麗花 和田崇彦)