[パリ 5日 ロイター] - フランス全土で5日、マクロン政権の年金制度改革に反対する大規模ストライキが行われた。公共交通機関はほぼ停止したほか、パリ中心部では警官隊がデモ参加者に催涙弾を発射するなど、混乱が続いた。

マクロン大統領は職業ごとに異なる40以上の年金制度を簡素化したい考え。同国では鉄道や海運などの労働者は通常より最大10年早く退職を迎えることができる。

マクロン氏はこうした制度が不公正でコスト高とし、すべての年金受給者に公正な単一の制度に一本化する意向を示している。

この日は、数万人規模の組合員がパリ中心部でデモ行進を実施。鉄道労働者はストを6日まで延長することを決定。また、パリの公共バスと地下鉄運営会社の労組は9日までの延長を決めた。

今回のストには交通機関のほか、学校や病院などの労働者も参加。パリでは自転車で通勤する人の姿が見られたほか、自動車の相乗りアプリを活用する人もいた。また、エッフェル塔などの観光スポットも閉鎖された。

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