[5日 ロイター] - 米宝飾品大手ティファニー<TIF.N>が5日発表した第3・四半期(10月31日まで)決算は利益と売上高が市場予想を下回った。中国事業は堅調だったものの、国内に加え、反政府デモが続く香港が落ち込んだことが重しとなった。

純利益は7840万ドル(1株当たり0.65ドル)と、前年同期の9490万ドル(同0.77ドル)から減少した。1株利益の市場予想は0.85ドルだった。

売上高は10億1000万ドルと、ほぼ横ばい。アナリスト予想平均は10億3000万ドルだった。地域別では米州が海外観光客の消費減が響き4%減。アジア太平洋地域全体ではおおむね横ばいだったが、抗議デモが続いている香港では売上高は49%と急減した。

中国本土は2桁台の伸びとなったものの、為替変動などの影響を除く全般的な既存点売上高の伸びは1%にとどまり、リフィニティブがまとめたアナリスト平均予想の1.44%に届かなかった。

ティファニーを巡っては、仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)<LVMH.PA>が162億ドルで買収することに合意している。