[ブリュッセル 2日 ロイター] - 12月12─13日の欧州連合(EU)首脳会議は、2050年までに域内の温室効果ガス排出量を計算上ゼロにする「カーボン・ニュートラル」を実現する目標で合意を目指す。首脳会議に向けてまとめられた共同声明案をロイターが2日に閲覧し、判明した。

こうした取り組みはこれまで、排出量の大きい石炭に依存し、温室効果ガス削減が自国経済を失速させると懸念するポーランド、ハンガリー、チェコによって阻止されてきた。

この3カ国を説得するため、草案には「公正かつ社会的に均衡の取れた移行」との文言が入るほか、欧州投資銀行(EIB)による2030年までの1兆ユーロの環境投資、エネルギー安全保障の確保などを盛り込んでいる。

草案は修正される可能性もある。合意事項とするには最終的に首脳会議でEU全加盟国首脳の支持が必要。