[マドリード 2日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は2日、議会は速やかに地球温暖化対策に取り組むと表明し、パリ協定に反対するトランプ大統領との対決姿勢を強調した。

同議長は、この日マドリードで開幕した第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)で記者団に、「われわれはここに来て、米国はまだ取り組みを続けていることを皆に伝えたい」と語った。

米国は世界最大級の公害排出国だが、トランプ大統領は先月、オバマ前政権の尽力で2015年に成立したパリ協定からの脱退に向けて正式な手続きに入り、多くの政府や環境団体の間に驚きが広がっている。

ペロシ議長は、「われわれの代表団はここに、気候危機に対して行動するという議会の取り組み姿勢はゆるぎないとのメッセージを伝えにきた」と述べた。

一方、トランプ氏の弾劾に関する記者団からの質問に対しては、「弾劾について話しにきたのではない。未来の世代のために地球を救うという議題について、前向きに話し合うためにきた」と述べた。