[東京 2日 ロイター] - 野村ホールディングス(HD)<8604.T>は2日、永井浩二社長兼グループ最高経営責任者(CEO)が2020年4月1日付で代表権のない会長に退き、後任に奥田健太郎副社長が昇格する人事を発表した。野村HDの経営トップ交代は約8年ぶりとなる。

新たに就任する奥田副社長は、投資銀行部門の担当役員や米州地域のトップなどを経て19年4月から副社長に就いた。海外での豊富な経験を収益力強化につなげたい考えで、記者会見では「ニーズを敏感に捉えて変革のスピードを上げていく」と述べた。

野村ホールディングスは今年5月、東京証券取引所の市場区分見直しに関する情報漏えいで金融庁から業務改善命令を受けた。内部管理体制の立て直しを加速させられるかも今後の焦点となる。

*内容を追加しました。

(山口貴也 編集:石田仁志)