[29日 ロイター] - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ<BRKa.N>は、IT製品の卸売販売代理店である米テック・データ<TECD.O>の買収で、51億4000万ドルでの買収を提案した米プライベートエクイティのアポロ・グローバル・マネジメント<APO.N>に競り負けた。CNBCが29日に伝えた。

テック・データを巡ってはアポロが当初、1株当たり130ドルでの買収提案を行ったが、それより高い額が提示されたことを受けて、同社は27日、買収額を145ドルに引き上げた。

CNBCによると、バークシャーが先週1株当たり140ドルでの買収提案を行いテック・データの買収を試みた。ただ、バークシャーはそれ以上買収額を引き上げるつもりはなかったという。

バフェット氏は、1282億ドルの手元資金の魅力的な投資先をさらに探しているが、プライベートエクイティの間では企業の買収合戦が激化している。

CNBCによると、テック・データは24日にバークシャーの買収提案を受け入れたが、その数日後により高い額を提示したアポロの案を受け入れた。