欧米版「マインドフルネス」に「搾取」されないために
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マインドフルネスはお手軽な禅だと思っていますが、元々日本人は食事の前に「いただきます」と合掌したり、これは神道ですが毎朝神棚に家長(父親)が灯明するとか、信仰や宗教が共同体の日常生活に入り込んでいました。
それが都市化や核家族化などによって近代的個人として分離し、自己責任な自由によって信仰もカジュアルなものになってきた証左の1つでしょう。パワースポットも同様。
反面、鈴木大拙や柳田国男などが読まれることも少なくなってきているのかもしれません。
稀代の仏教哲学者・鈴木大拙が今こそ読まれるべき理由
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58036
日本を超えた世界信仰を目指した井筒俊彦も、海外から逆輸入するようになっています。
ドキュメンタリーが示す新たな井筒俊彦とその可能性
http://webneo.org/archives/46083
こうした民俗・風習として伝えられていた身体化された信仰を、逆輸入の言語化された信仰に変わることで、どういった変化が起きるのか?
どれが正統だとか~イズムの後継者だとかではなく、言語化やカジュアル化が都市生活をする個人の自由意志による選択ではなく、彼等を食い物にするビジネス側の戦略となることも十分可能です。
大乗感を全面に出した、自己承認欲求を満たすような新興宗教が登場しても可笑しく無い現代ですが、全体主義に嫌悪感を持つ日本人が頼るには、こうしたカジュアル信仰しかないというのも悲しい。
結局は自分さえ良ければというようにしか見えないプチブルジョアなお手軽感は、早く次のステージに移って欲しいと思います。なるほど、マインドフルネスの本質が捻じ曲げられた形で運用され、従業員エンゲージメント、定着率の向上、多様性の実現といった効果につながっていなければ、一時的な流行で終わるかもしれません。
外銀辞めて起業したらうまくいかず、高まるストレス解消の為韓国系マインドフルネスに通い出した友人がいました。
効果絶大で人生明るくなるぞと私もしきりに誘われたのですが、疑り深い私は本当に効果があるのか入会する前に先ずはその友人の成り行きを観察する事にしました。(無職だった彼が再起出来たら効果有りという事で)
しばらくすると彼は非上場企業CFOを経て上場企業CFOへと社会復帰に成功。
そして今は日本人の禅マスターに個人レッスンを受けています。
彼がCEOになったら私もマインドフルネスやるつもりです。