【核心】日本のiPSは、何を間違えたのか?

2019/12/1
自らの強みをあれこれと主張し、いつしか実力を見誤り、国際競争に敗れてきた日本の主要産業は枚挙にいとまがない。
iPS細胞は、既に純粋なサイエンスから、産業化という道を選択して歩み出している。国家として選択した以上、その戦略はどこかの時点で検証されてしかるべきだ。
NewsPicks編集部は、そんな再生医療産業としてのiPS細胞を、一週間にわたって大胆に検証してきた。
そして、iPS細胞はこれからも続く。だからこそ総括することで、未来を描いてゆくべきフェーズであることは確かだ。
当初から冷静な議論があったにもかかわらず、国産の技術誕生とノーベル賞という「熱狂」がそれらをかき消した歴史的ケーススタディは、どう活かされるべきか。
特集最終回の本日は、日本のiPS細胞研究を冷静に眺めてきた一人の人物とともに、日本のiPS「失敗の本質」を振り返る。