介護費、初の10兆円超え
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
介護業界程、苛烈な官製プアは無いと思います。
日本は資本主義社会ですので、本来は投資がなされ、資本装備率が徐々に上昇していかなければなりません。
では介護業界はどうか。
介護産業を含む、医療・福祉の資本装備率は、全産業を100とすると、わずか20に過ぎません。ちなみに他のサービス業は40です。
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/201906/201906l.pdf
あまり投資がなされず、極めて低い資本装備により、むしろ安い労働力を背景とした人海戦術で構成されてきたのが介護産業ではないでしょうか。
なぜ投資がなされないかといえば、民間企業は、儲かる見込みがなければ投資ができないためです。
介護報酬単価が下げられ、今後も財政難のため恐らく下げられる恐れがあるとされれば、どの企業が大胆な投資ができるでしょうか。
例えば、介護保険施行前であれば、介護は公務員専門職の仕事でした。
しかも当時の公務員であれば、それ程低賃金ではありませんでした。
民営化した上に、更に政府自らが、失業者に資格を取らせて無理やり介護産業に安い労働力として押し込んだのも大問題です。
介護職は高いコミュニケーション能力を必要とする専門職のはずです。
突然、誰でも高いコミュニケーション能力を発揮できるわけではありません。素養が少なからず必要な専門職です。
要すれば、公共事業であった介護を民営化する事で、安い労働力によって設けるビジネスモデルが横行し、これが政府の緊縮財政政策の思惑と一致したという話じゃないのでしょうか。
その結果、低い資本装備率のままなのですから、飛躍的な労働生産性の向上などが生じるはずもなく、かえって財政支出が増えました・・という話かと思います。
単なるバカバカしい失政の話。先日、仙台であった介護のシンポジウムで、マイムケア長町という駄菓子屋併設の介護施設を知りました。
お金も大切ですが、こうしたソフトパワーも、とても大切です。予算規模だけでない、福祉先進国になってほしいです。
マイムケア長町
http://maimucare.com/free/nagamachi