かつて高性能車の証だった「ツインターボ」をあまり見かけなくなったワケ
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注目のコメント
ターボを搭載する意味が変わってきてますからね。
ダウンサイジングターボだと、ツインにする意味はさほどない。
元々なぜツインターボにしていたか。
理由は2つ。
1つは高出力向けにタービンを大型化すると、本体の慣性が大きくレスポンスが悪くなる。
慣性力は単純に口径の二乗に比例するので、ならば小さいのを複数付けた方がいい。BMWの直6ターボV8ターボはコレ。今やターボは極限まで小さくしてエキマニ一体とし、V8はバンク内にターボ2つとエキマニを仕舞えるほど。
なんなら低速は1つ、高速は2つの2ステージシーケンシャルもできる。マツダのスカイアクティブD2.2はコレ。
もう1つは排気管の取回しの都合上いい事もある。
昔のV6エンジンのツインターボが多かったのは、エキマニを片バンク3気筒でまとめてタービンに送る、という片バンクで完結させる方が色々都合良かったから。ターボは廃熱エネルギー回収装置なのでなるたけ熱い排気を通したい。近いとこにターボを置こうとするとそうなる。
究極は前述のBMW方式だが。
最近スカイラインに積まれたVR30DDTTもコレ。
まだまだ大排気高出力エンジンではツインターボは残りますね。マーチスーパーターボは早すぎたんや。
とはいえ400馬力オーバーの大出力ならツインターボが依然優勢。
排気量を下げることを目的としてターボが一般的な自動車に下りてきたことでターボエンジンの総数が増えたため相対的に話題になりにくくなった、というのが現状では。
ターボもスーパーチャージャーもモーターもそれぞれ特性が違うので、メルセデスのように組み合わせが賢いんでしょうね。重量と価格の課題を除けば。