[ロンドン 28日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が28日公表したサービス業の四半期調査によると、収益性を示す指数が2011年以来の低水準に並び、利益が大幅に落ち込んだことが示された。

英国では欧州連合(EU)からの離脱や来月の総選挙を控え、企業が政治的な不透明感に直面しており、CBIの調査では悲観的な景況感が浮き彫りになっている。

CBIのチーフエコノミスト、レイン・ニュートン・スミス氏は「現在の経済状況が英国のサービス業を圧迫しており、センチメントの悪化や取引減少、利益率の低下が報告されている。見通しも改善しない見込みだ」と指摘した。

法人向け・専門サービスを提供する企業の過去3カ月間の収益性を示す指数はマイナス25と8月の水準に並び、2011年11月以来の低水準となった。自動車や工場、機械への投資計画は2010年以来の低水準だった。

消費者向けサービス企業の楽観度を示す指数はマイナス25で、前期からマイナスが続いたが、8月のマイナス28と比べてやや改善した。法人向け・専門サービス企業はマイナス31からマイナス20に改善した。

サービス業は英国経済全体の約80%を占める。

調査は10月29日から11月13日に法人向け・専門サービス企業179社と消費者向けサービス企業62社を対象に実施した。