【解説】ティファニー、大資本LVMH傘下へ。狙うは「時計」
買収総額は162億ドル、日本円で1兆7700億円に上る。LVMHとしては、過去最高額の買収となった。
LVMH・ティファニー双方にどのような背景や思惑があったのか。
早稲田大学ラグジュアリーブランディング研究所で所長を務める長沢伸也教授が解説する。
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セレクティブであり排他的であり、迎合しないことが戦略のコアがゆえどうしても日本人経営者がそこに関与していくのは難しい。しかしこの世界で働く人は転職しても大抵は同じラグジュアリービジネスの同業他社に行く。それだけ働いている人の対お客様ではない対ブランドへのエンゲージメントが強い業界。ファストファッションのようになかなか中身を見せてくれないのでビジネス構造や経営者プロフィールなど追跡記事希望。
それは、優れたプロダクトだけでなく、ブランドの世界観や夢、憧れを売るビジネスであることです。
「お客様は神様です」という言葉がありますが、ラグジュアリーは逆で「顧客の上に立て」と言います。商品を売れるだけ売るのがいいわけではない。売らないことも良しとされる、ある種、“非常識な”経営です。これは、一方で、日本企業がとても苦手なビジネスでもあります。
これまで幾度となく買収を繰り返してきたLVMHの傘下にティファニーが入ると25日に発表されました。
早い決着です。双方にとって買収はどのようなメリットがあるのか。ラグジュアリーブランドに詳しい早稲田大学の長沢伸也教授に寄稿いただきました。
資本力が大事だとは、ありとあらゆるビジネスに言えることですが、ラグジュアリービジネスにおいて、その重要度はどんどん高くなっています。
ファミリービジネスで一族が経営しているブランドがもともと多い業界なので、代がわりのタイミングなどに、ビッグ資本の傘下に入るブランド今後もでてくるでしょう。次はどこが。そして翻って、日本のブランドはどうなのか解説いただいています。
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