[ヨハネスブルク 25日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は25日、南アフリカに関する審査(4条協議)終了を受け、同国が経済改革を迅速に進めない限り、失業率の悪化や格差の拡大など長引く景気低迷を招く恐れがあるという見解を示した。

IMFは先月、同国の国内総生産(GDP)成長見通しを従来の1.2%から0.5%に引き下げたばかり。この日の声明では迅速な改革を行わなければ来年の成長率も阻害されると警告した。

「政府は来年2月に公表する2020年・21年度予算で財政や国有企業、債務安定の問題に関して明確な対応策を打ち出す必要がある」とした上、取り組みが見られない場合、「金融の安定性が損なわれ、国のリスクプレミアムも一段と上昇する」と述べた。