韓国の「リトル東京」から日本人が消える？

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• 武貞 秀士

  拓殖大学大学院 客員教授

  ・2019年11月22日

  「リトル東京」から日本人が消えるのか？私が韓国に初めて居住するようになったのは1977年12月。その後、3度、韓国居住の経験がある。先月、一週間近くソウルに滞在したが、1977年と比較すると、街が綺麗になったし、落ちているゴミの量が少なくなった。人々のファッションはおしゃれになった。高速鉄道(KTX)という便利な交通手段があり、地方都市が日帰り圏になった。自動車の運転は随分と歩行者に対してやさしくなった。外国人が居住するには快適な条件が整っている。しかし、それでも日本人が減っているのはなぜか。大気汚染がひどくて、目や鼻が痛くなるほどだ。子供たちの健康を考えると、韓国には単身赴任のほうが良いと思う日本人は増えているだろう。また、街中にあふれる「政権支持」と「政権打倒」、あるいは「日本は謝罪を補償をすべし」といった集会、看板、拡声器の音の中を歩くのは単身赴任の自分だけにしたいと考える日本人が増えているのではないか。