[ワシントン 21日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が21日に発表した10月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.9%増の546万戸と、市場予想1.4%増の547万戸を上回った。住宅ローン金利低下と在庫不足を反映し、価格上昇率は前年比で約2年ぶりの大きさとなった。

9月の販売戸数は2.5%減の536万戸に下方修正された。

10月は住宅在庫は前年同月比4.3%減の177万戸。販売価格中央値は前年同月比6.2%上昇の27万0900ドル。92カ月連続で上昇し、上昇率は2017年6月以来の大きさとなった。

NARの首席エコノミスト、ローレンス・ユン氏は「在庫不足で価格が急速に上昇している」としている。

地域別の販売戸数はまちまち。南部が4.4%増、中西部が1.6%増となった一方で、北東部は1.4%減、西部は0.9%減となった。

10月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.9カ月。前年同月は4.3カ月だった。健全な需給バランスには6ー7カ月が適切とされている。

中古住宅販売戸数は前年同月比では4.6%増加。4カ月連続での増加となった。