[ベルリン 21日 ロイター] - ロイターが入手したドイツ連邦統計局のデータによると、同国の第3・四半期の米国への輸出は前年同期比7.6%増加した。第2・四半期は5.3%増加していた。

第3・四半期のドイツ経済は、対米輸出の大幅増加などを背景に、景気後退(リセッション)を辛うじて回避したことになる。

今回のデータは、トランプ米大統領が「米国第一主義」を掲げ、欧州自動車への輸入関税引き上げをちらつかせているものの、ドイツ製品に対する米国の需要が引き続き強いことを示している。

データによると、第3・四半期の輸出全体は前年同期比1.7%増加した。第2・四半期には1.3%減少していた。米国とフランスが引き続きドイツの2大輸出先となっている。

ドイツのフランスへの輸出は前年同期比3.1%増加。対中輸出はほぼ変わらずだった。

キール世界経済研究所のフェルベルマイヤー所長はロイターに対し、「米国への輸出は非常に順調だ」と述べた。2018年初めからユーロが対ドルで14%下落していると指摘、「ドル高はトランプ大統領の対中国貿易政策がマクロ経済にもたらした副作用の1つだ」と語った。

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