【対談】あなたが転職に「苦労する」理由

2019/11/23
リクナビによる内定辞退率問題に、ベンチャー企業をゴリ押しするエージェント、OB訪問をめぐる「就活セクハラ」…。
新卒採用を牛耳る就活ビジネスではさまざまな問題が噴出し、NewsPicksではその深層を報じてきた。
【迫真】リクナビ「内定辞退率」問題は、こうして引き起こされた
しかし問題は、新卒だけにはとどまらない。「転職」業界でも改善すべき課題が山積みになっている。
転職エージェントといった「人材紹介業」と、中途向けの求人情報を掲載する「ネット転職情報サービス」を合わせると、市場規模は約3500億円と、5年前の約2倍に成長している。
しかし、現場レベルでは求職者に明らかに合わない企業を大量に紹介したり、限られた選択肢の中から無理やり転職を強いるケースも多く、ミスマッチが発生している。
NewsPicks編集部ではリクルートで長年中途採用に従事し、現在は独立してそれぞれ転職支援サービスを手掛ける2人の対談を実施した。
転職そのものが当たり前になりつつある今、業界も進化することはできるのか。
その「真の課題」に迫る。
左:佐藤雄祐(さとう・ゆうすけ)
ベルシステム24を経てリクルートエイブリック(現リクルートキャリア)入社。リクルートのホールディングス化を人事GMとして指揮。2016年、株式会社ミライフを設立し、転職支援サービスを展開する。
右:黒田真行(くろだ・まさゆき)
1988年リクルート入社。「とらばーゆ」「フロム・エー」編集長を経て「リクナビNEXT」編集長に。2014年、ルーセントドアーズ株式会社を設立。AIを活用した転職支援などを手掛ける。
求職者をさばく「工場」
──新卒だけではなく転職も、ナビサイトなどのサービスが普及したことで効率化されてきた歴史があります。
佐藤 大手転職サービスは今や、言ってしまえば「工場」のようになってしまっています。