[イスタンブール 15日 ロイター] - トルコ統計局が発表した7─9月の失業率は14.0%と、6─8月の13.9%から悪化した。景気後退を背景に若者の失業率は27.4%と過去最悪となった。

前年同期の失業率は11.1%、前年同期の若者の失業率は20.8%だった。

最新の鉱工業生産統計は景気の回復を示唆しているが、トルコでは昨年の通貨危機を受けて景気が悪化。第1・四半期の失業率は過去10年近くで最悪の14.7%に達した。

経済成長率は、第2・四半期がマイナス1.5%、第1・四半期がマイナス2.4%。その後はインフレ率の低下や中銀の大幅利下げを受けて、需要が回復傾向にある。

前日発表の9月の鉱工業生産指数は前年比3.4%上昇と、13カ月ぶりに上昇に転じた。[nL4N27U2WU]

非農業部門の失業率は16.7%で、前月の16.5%から悪化。季節調整済みの失業率は14.2%で、過去最悪だった前月の14.3%から改善した。