[14日 ロイター] - 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は13日、著名投資家のカール・アイカーン氏が米事務機器大手ゼロックス<XRX.N>と米パソコン大手HP<HPQ.N>の統合案を後押ししていると伝えた。

同氏は、両社の統合は投資家に大きな利益をもたらす可能性があるとみているという。

WSJによると、ゼロックスの株式10.6%保有しているアイカーン氏は、HP株4.24%(12億ドル相当)を新たに取得したことを明らかにした。

ロイターは先週、ゼロックスがHPに対して、ゼロックスの時価総額の3倍以上となる約330億ドルでの買収提案を行ったと報道。HPは買収提案を受けたことは認めたが、買収額は明らかにしていない。[nL3N27M19G]

WSJによると、アイカーン氏は両社の統合について「悩む必要はない」とし、「シナジー(相乗)効果を確信している」と語った。

関係筋が先週ロイターに明らかにしたところによると、ゼロックスは、コスト面で少なくとも年間20億ドルの相乗効果を見込んでいる。

アイカーン氏はWSJに対し、自身のチームが2月下旬にHPに注目し始め、4月下旬から8月中旬にかけてHP株を取得したと説明。HP株を買い始めた時点ではゼロックスとの統合は考えていなかったとした。

アイカーン氏はまた、コスト節約の可能性を踏まえると2社の統合は双方の株主にとって一番の利益になると語ったという。

アイカーン氏、HP、ゼロックスは13日時点でロイターのコメント要請に応じていない。

*内容を追加しました。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)