[東京 13日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>と三井住友フィナンシャルグループ(FG)<8316.T>が13日発表した2019年9月中間連結決算は、最終利益が前年同期比でそろって減少した。シャープ<6753.T>や東芝<6502.T>といった大口融資先の財務改善が一巡し、18年9月中間連結決算で計上した貸倒費用の戻り益が縮小した。

三菱UFJの9月中間連結純利益は6099億円となった。貸し倒れに備えて過去に積んだ引当金の戻り益の剥落が主因で、前年同期比で6.3%減少した。

市場部門の増収で本業のもうけを示す連結業務純益では同11.1%増の6313億円と、4期ぶりに増加に転じた。ただ、年度末にかけ「引き続き厳しい収益環境が続く」(三菱UFJの三毛兼承社長)との見通しを崩さず、当初掲げた20年3月期の純利益目標(9000億円)は据え置いた。

三井住友FGの中間純利益は同8.6%減の4320億円だった。市場部門は増益だったが、三菱UFJと同様に、与信費用の増加が響いた。連結業務純益ベースでは5546億円と、前年同期比で13.3%減少した。

(山口貴也)