物価の失速「注意が必要」=日銀、10月会合主な意見
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インフレ目標に重きを置くリフレ派が多数を占め、2%というインフレ目標を安定的に超えることを明示的にコミットし、政府の月例報告会議資料に「日本銀行には、経済・物価情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を実現することを期待する」と毎月毎月書かれているわけですから、「(物価の)先行きの伸び鈍化を懸念する声が相次いだ」というのは分かります。しかし、マイナス金利政策導入を無視するかの如く円高が進んだ前例もありますし、マイナス金利を深掘りし、長期金利を引き下げたからといって物価が上がる保証はなさそうです。そもそも、インフレにすれば経済が自立的に成長するようになるかどうかだって怪しいところ。庶民の懐が却って厳しくなることだってあり得ます。
今となっては円高を怖れて2%の目標を取り下げることが難しいのは分かるけど、これを金科玉条にマイナス金利の不思議な世界を極めることが、日本の未来にとって本当にいいことなのか。なにかせねば、というある意味追い込まれた状況にあるのでしょうが、異次元に極端な政策の行き着く先が心配です・・・ (・。・;)日銀の「現在の長短金利を下回る水準」という表現は、先んじて追加緩和を打ち出したECBが用いた表現ですから、それが参考になったのでしょう。
ただ、足元の長期金利の水準は当時をかなり上回ってきてますが。どこもインタゲの扱いに四苦八苦していますね。
今や、2%インタゲは世界の中央銀行界のドグマで、本音としてはこのままでいいのかと思いつつも、自分からは逃げられないチキンレース的な感じになっている気がします。しかも、やんわりと経済成長の責任を負わされつつあり、しかし逃げられないというがんじがらめになっている気がします。
成長に依存した金融システムそのものが崩壊しているような気もします。