見守り、施錠、家事代行?進化系スマートホームの現在地
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子供やペットの見守りから、外出先からの施錠・家電の操作、セキュリティまで。「スマートホーム」の現在地を、ドワンゴ夏野さんと、スマートホームサービス「MANOMA」の開発担当の井宮さんに伺いました。
個人的に、「スマートホームって便利なのに何で普及しないんだろう…?」と不思議に思ってました。確かにAlexaに「電気つけて」と言っても、Alexaに対応している照明機器は今ほとんどないですよね。なぜ今まで室内の家電は「繋がって」こなかったのか、取材で理由を伺いました。
今回お話を伺ったMANOMAは、スマート家電リモコン・室内カメラ・スマートロックなどがセットになっていて、どんな家でも「スマートホーム」に変えるサービスとのこと。テレビやオーディオなどを持つソニーさんの製品だからこそ、これからのサービスの「拡張性」もとても楽しみです。ぜひお読みください!私の会社でもスマートロックを複数製品出している中で、スマートホームに触れてきているので、進まなかった課題は以下があるのではと思っています。
・対応製品が少ない。かつ、他社製品に対応しない
通常、製品メーカーは自社製品だけで使えるアプリや規格などを用意し、ユーザーを囲い込もうとします。しかし、ユーザーからすると、エアコンは◯◯のデザインが好きだけど、冷蔵庫は△△がよいということもあるんです。また、全製品を適用させるために全製品買い替えが必要なんてこともあります。
ユーザーに無理を強いすぎているんですよね。メーカーで囲い込むような短期的な視野をやめて、中長期の視野を持ってオープンな思想が必要なんじゃないかと。
・価格が高い
スマートホーム自体は日本においてさほど価値が認識されていませんし、実際にあまり価値がないと思います。そもそも狭い部屋に住んでいれば、遠いところのエアコンを付けたり消したりすること自体ありません。海外のように広々としたお部屋であればよいですが。。。機器やサービス利用料自体で数万円もかかるようでは、一部の合理主義者やガジェット好き、首都圏の共働きの忙しい家庭くらいしか広がらないかと。かつ、広がったら広かったで、スマートホームはインフラのような流れになるはずなので、今後はスマートホーム単体で利益を求めるようなビジネスは苦しくなると思われます。
・インターネット・スマホありきでつくりすぎ
家の中にすむ家族には、ITリテラシーの高い方もいれば、IT苦手な方もいたりします。スマホやインターネットを中心に作りすぎると、苦手な人は置いていかれます。本質的には、なんでもIoTにすれば解決!ではなく、住む人が、快適に過ごせることが求められるんではないでしょうか。そうじゃないと、家庭にIoT製品を取り入れるときに家族の反対にあったり、結局使われずに、解約したりということもあります。