[ワシントン/クアラルンプール 7日 ロイター] - チリが開催を断念したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議について、米国とチリが共同で来年1月に米国で開催することで協議していることが7日、米政府高官の話で明らかになった。

政府高官は匿名を条件に、米政府とチリ政府は今年予定されていたAPEC首脳会議を米国で開催することで協議していると述べた。ただ米国内のどこで開催されるかを含め、まだ何も決定されていないとした。

これに先立ち、マレーシアのサイフディン外相はこの日、ポンペオ米国務長官がAPEC首脳会議を来年1月に米国で開催することを検討していると述べたと明らかにしていた。

サイフディン外相は記者団に「バンコクに滞在中、ポンペオ国務長官から電話があり、マレーシアの立場を聞かれた。チリは今年11月のAPECを主催できないため、米国が1月に米国内でのAPEC開催を検討しているとの話だった」と述べた。

ただ同相は「バンコクにいた米当局者に、良い考えとは思えないと伝えた」と発言。詳細は明らかにしなかった。

サイフディン外相は今月、東アジアサミットなどのためバンコクを訪れていた。

チリは反政府デモの激化を受けて11月16─17日に予定していたAPEC首脳会議の開催を断念。マレーシアは来年末に予定されている次回APEC首脳会議を主催する予定。

*内容を追加しました。