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Denmark gives green light to €9.5bn Nord Stream 2 project - News - GCR

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  • ゼネコン管理部門

    【要約】
     デンマークのエネルギー庁は、同国の領海の海底を通過するパイプラインであるノルドストリームの2期工事を条件付きで許可した。ノルドストリーム2期工事はロシアのGazprom社が主導する、1230㎞の海底パイプライン建設計画で、Royal Datch Shell社やドイツのUniper社も参加している。プロジェクトの総工事費は95億ユーロ。ノルドストリーム1期工事は2011年に竣工し現在稼働しているが、2期工事が完了することにより、ロシアからEU諸国への海底パイプラインを経由した天然ガスの輸出量は倍増する見通し。デンマーク領海外の工事は既に大部分が完了しており、Gazprom社の担当者は早ければ来年の1月か2月にもプロジェクトが完了する見通しだと述べた。
     デンマークエネルギー庁が課した条件は、①Gazpromが主導するコンソーシアムがEUの諸規則を遵守すること、②環境汚染のモニタリングとデンマーク漁業事業者との調整に関する覚書を締結すること、の二つ。
     地政学上の理由から、本プロジェクトに関して長年に渡り、ロシア・ドイツなどの推進派諸国とアメリカ・ウクライナ・ポーランドなどの反対派諸国との間で激しい議論が展開されてきたが、ついに推進派に軍配が上がることとなった。

    【所感】
     約10兆円の超巨大プロジェクトがいよいよ完遂しようとしているようです。ドイツのエネルギー政策に大幅な方針転換があるとは考えづらく、今後はドイツとロシアの相互依存関係が強化されていくことになるでしょう。
     ただ、気候変動対策は今後さらに厳格化されていくでしょうから、完全な脱火力発電が議題となるであろうそう遠くない未来において、本プロジェクトが地政学上どのような影響を与えるかは注意深く検討する必要があるように思います。


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