RCEP、年内妥結を断念 首脳会合、来年署名「誓約」へ
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RCEPの様な経済連携を発端としてアジアの安定に繋がればと思います。特に、経済大国でありながら軍事展開に制約のある日本はこういった国際経済連携を通じてアジア域内での経済外交を主導するチャンスだと思います。
他地域の歴史を振り返っても西トイツとフランスを中心とした石炭や鉄鋼に関する取り決めである欧州石炭鉄鋼共同体が後の欧州経済共同体そしてEUにまで発展し軍事や外交協力の分野までの連携が発展している。
欧州と比べるとアジア諸国は文化的な隔たりがあるという指摘もあるが、経済的な結び付きは強く、それを活かして域内、そして対欧米といった対外的な経済外交に取り組むことがさらなる繁栄に繋がるだろう。
例えば、二輪・四輪産業におけるバリューチェーン、金融分野の投資、観光業などの分野の繁栄には、経済連携外交を通じた関税、投資保護、政治における予見可能性が不可欠です。あと1か国なんですね。
でもそこが合意できるまで、内容がまだ変わる可能性もあります。だからこそどこか、という部分はまだ示されないのでしょう。
RCEPはそもそも合意は難しい所もあった項目ですし、日韓半導体材料の問題もあったので韓国が乗っからない恐れもあり、なかなか今回は合意できそうにない可能性が高かったわけですが、日中韓でFTAを合意できる可能性が絶望的な中ではこのRCEPは大事になります。これが日中韓FTAの代わりに日本ではなります。
追記:RCEPは確か「アールセップ」と読むはずです。資源を輸入して安い人件費で製品にして売る加工貿易の時代は遠く去ったけど、資源を輸入に頼る我が国の成長には貿易が欠かせません。栗の実二つを1個百円、2個2百円で輸入して、日本の鍋、釜、労働力を使って1個百円2個2百円のマロングラッセにしたら、日本のGDPは2百円だけ増加する。でも、これでGDPを2倍4倍と増やしたら、貿易赤字が2倍4倍に膨らんで、日本の成長はやがて行き詰ります。作ったマロングラッセのうち1個を輸出に回したら、輸出と輸入が均衡するので、日本はいくらでも成長が可能です。輸入するものが天然資源で“輸出”するものが高度なノウハウや資本でも構いません。いずれにしても、我が国は、輸入と輸出の間で生まれる価値で成長せざる宿命を負っているのです。
政府がTPPや日欧EPA、RCEPといった自由貿易の枠組み作りに熱心なのは、日本の置かれた立場を考えれば当然です。ただし、日本が何を守って何を譲るべきかは慎重に考える必要がありそうです。守るべきは、日本の成長を大きく担いそうな産業のはず。
RCEPは一党独裁で国営企業が幅を利かせる中国が入って自由社会の盟主(だった?)米国が入らない構図です。大きな経済力を持つ国では韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インドが入り、それにアセアン諸国が加わります。オーストラリアは民主的な先進国ですが、資源が豊かで中国が最大の輸出先。インドは発展途上で中国と組んで守りたいものが多いはず。今の状況で韓国と日本が組めるとは思えません。そういう意味で、功を急ぐと我が国が譲らされるところが大きいことになりそうな予感がします。『2020年のRCEP協定への「署名を誓約する」と明記した』とのことですが、RCEPに関する限り『関税などの重要分野で国家間の溝』が埋められないなら、じっくり構えて主張すべきは主張することが大事じゃないのかな (^^;