[オタワ 31日 ロイター] - カナダ統計局が31日発表した8月の国内総生産(GDP)は前月比0.1%増となった。製造部門やサービス生産部門が回復した。ただ、アナリスト予想はやや下回った。

ロイター調査のアナリスト予想は0.2%増。7月は前月比横ばいだった。統計局によると、8月は調査対象の20部門中14部門が増加し、6部門が減少した。

CIBCキャピタル・マーケッツのアベリー・シェンフェルド氏は顧客ノートで、カナダ経済は引き続き及第点と指摘。「中銀は可もなく不可もない第4・四半期を予想しているが、月次の成長率が横ばいから0.1%増で推移し続ければ、中銀の想定を下回る余地がある」と述べた。

部門別では商品生産部門が0.2%増と3カ月ぶりに増加。サービス生産部門は0.1%増加した。

製造部門は販売増加を背景に0.5%増。耐久財製造部門が1.0%増加した一方、非耐久財製造部門は0.2%減少した。

専門・科学・技術部門は0.7%増。同部門は2018年1月以降、マイナス成長になったことがない。

卸売部門は1.3%減少。7月の伸び以上に落ち込んだ。機械・設備・供給品の卸売部門は輸入減少により2.7%減少した。

石油・ガス抽出部門は1.6%減。オイルサンド抽出部門はメンテナンスに伴う設備停止により3.6%減少した。