[アムステルダム 31日 ロイター] - オランダの金融サービス最大手INGグループ<INGA.AS>が31日発表した第3・四半期決算は、税引き前基調利益が19億1000万ユーロ(21億3000万ドル)となり、アナリスト予想を小幅に上回った。規制関連コストが増加したほか、融資残高は10億ユーロ減少した。

リフィニティブがまとめたアナリスト予想は18億8000万ユーロ。前年同期は21億2000万ユーロだった。

INGのラルフ・ハマーズ最高経営責任者(CEO)は声明で「マイナス金利環境にもかかわらず、純金利収入は引き続き底堅く推移している」と指摘。手数料収入も増加したと明らかにした。

コストは増加。前四半期にはマネーロンダリング(資金洗浄)防止で500人を新規採用した。従業員5万3500人のうち、資金洗浄防止に対応する従業員は3500人を占める。

前年同期には、資金洗浄防止に不備があったとして罰金7億7500万ユーロを科されていた。

第3・四半期の営業費用は24億4000万ユーロ。前年同期は23億1000万ユーロだった。

金利マージンは1.52%から1.54%に上昇した。

個人向け融資は30億ユーロ増加した一方、法人向け融資は46億ユーロ減少した。

貸倒引当金は2億7600万ユーロで、前年同期の2億1500万ユーロから増加した。