[東京 31日 ロイター] - アジア時間の原油先物は4日続落。米原油在庫の予想外の大幅増が嫌気されており、米連邦準備理事会(FRB)による利下げの効果が打ち消されている。

0033GMT(日本時間午前9時33分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.06ドル安の1バレル=60.55ドル。前日は1.6%下落した。米WTI先物<CLc1>は0.16ドル(0.3%)安の54.90ドル。前日は0.9%安。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が30日発表した週間石油統計によると、25日終了週の原油在庫は前週から570万バレル増と、アナリスト予想の49万400バレル増を大幅に上回った。

一方、FRBは29─30日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、今年3回目の利下げを決めた。また、利下げを今後休止する可能性があることを示唆した。

利下げは景気回復を促し、原油需要の増加につながると想定されることから、原油高要因となる場合が多いが、投資家は米原油在庫の増加に注目。

OANDAの上級市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「供給過剰懸念が、FRBが描いた楽観的な景気見通しに水を差している」と分析した。