[パリ 30日 ロイター] - フランス国立統計経済研究所(INSEE)が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増となり、市場予想を上回った。
ロイターがまとめた市場予想は0.2%増だった。
貿易摩擦で世界経済が鈍化し、ドイツ経済が低迷する中、マクロン仏大統領にとっては朗報となった。
オストラム・アセット・マネジメントのエコノミスト、Philippe Waechter氏は、財政支出の拡大で家計の購買力が上がったと指摘した。
バークレイズのエコノミスト、フランソワ・カバウ氏は、「フランスについての慎重ながら楽観的な」見方を後押しする内容と分析。「引き続き国内のファンダメンタルズは堅調と考えている。特に民間消費が伸びるだろう」と述べた。失業の減少で成長率は今後数四半期0.3─0.4%を維持する見込みだという。
内需の寄与度は0.5ポイント。純輸出の寄与度はマイナス0.4ポイントだった。在庫の寄与度は0.1ポイント。
第3・四半期の家計支出は0.3%増。第2・四半期は0.2%増だった。設備投資は0.9%増。前四半期は1.2%増だった。
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