「熱海=温泉観光地」からの脱却。仕掛人が語るピボット戦略とは
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都内勤務のぼくは金曜日仕事を早々に切り上げて新幹線でチェックインする便利さとリフレッシュの熱海がうれしくてよくお世話になっています。
平日だと宿も取りやすいですし、ここ数年の金曜日の夕方は熱海あるいは越後湯沢です。地元活性化の鍵は外ではなく内にあるというのは、とてもしっくりきます。特にアメリカに住むようになってから、小さい町はそこに住む人の暮らし、ビジネスをサポートしあって成立していることを目にすることも多く、「あ、こういうのいいな」と思うような取り組みを沢山知り得た気がしています。例えば今住んでいる場所もシアトル郊外の町ですが、「Go Local」というスローガンのもと、古くからあるビジネスを大事にして、それを貫くことを地元が応援していたり。そこでは畑なんかも地産地消運動で、ローカルのものを好んで買う人も多いだけじゃなく、採れすぎたものはブツブツ交換する交流の場があったり。それをシステム化するボランティアをしているのは、シアトルのテック企業で最先端の仕事している人だったりする。ローカルで大事にビジネスしている小さなアイスクリーム屋さんのアイスクリームを、スタバのような大手企業が期間限定メニューのために仕入れたりもしているし(笑)共栄共存は、都市間でも起こると思うし、一都市集中化よりも、ずっと理にかなっている気がします。
富裕層も多い都心に近い熱海は、通勤地獄をペインに感じる人や、毎週末プチ観光、贅沢をしたい人には最高の住処であり、場所。
今までの片道切符の観光だけでなく、熱海から都内へ、都内から熱海に通う双方向の日の流れを高頻度で作れたところが素晴らしい。
ただこの勝ちパターンは全ての地方、観光地で適応することが難しい。
やはり、毎日、毎週、小売業と同じ発想で日銭を稼ぐには、内側の魅力と外からの引力の両方が必要。
まずは中に何があるか、そして外部からの引力は何かを、アドホックな観光から、日々の暮らしまで、マクロからミクロまで考えきることが、地元創生のカギだと思います。