【新浪剛史】ローソン、サントリー、米ビームで培った「リーダーの胆力」

2019/11/1
NewsPicksアカデミアでは、各分野の最先端を走る“実践者“たちを講師に迎え、MOOC(オンライン講義)、イベント、ゼミ、書籍、記事などを通じて、最先端の実学を提供している。
今回は2019年10月1日に開催された「グローバルで戦う日本企業の経営論」の模様をまとめたイベント動画をお届けする。

誰がボスか明確にせよ

経営の専門家として、企業を飛躍させるキーマンとして華々しく活躍する「プロ経営者」。
その一人として知られるのが、サントリーホールディングスの新浪剛史社長だ。
新浪氏は三菱商事を経て43歳の若さでローソン社長に就任。14年2月期まで11期連続増益を達成した。
その実績を買われ、2014年10月にサントリーホールディングスの社長に電撃就任。創業家以外からの社長就任は初ということもあり、経済界で大きな話題を呼んだ。
新浪氏の社長就任後、サントリーは米ビーム社との統合推進など、世界規模で新たな戦略プランを打ち出す。文化が異なるビーム社の従業員と心が通じるようコミュニケーションを取る一方で、リーダーとして厳しい姿勢も見せながら統合を進めた。
そして2019年3月には、日米合作のウイスキー「リージェント」を発売。それを機に、ビームとの“統合完了”を宣言し、サントリーはスピリッツメーカーとして世界第3位に上り詰めた。
経営者として実績を残し続けてきた新浪氏は、なぜこのような活躍ができたのか?今回はその秘訣にNewsPicks・佐々木紀彦が迫った。
イベントはトークセッションを中心に展開。前半は新浪氏の三菱商事、ローソン時代のキャリアを振り返り、経営者としての素地をいかに築いたかを紐解いていく。
収益が上がらない部署に配属されるなど厳しい立場に置かれながらも、事業をドライブさせた経験をもとに「事業に関わるなら苦しい時に入る方が良い」と参加者に教訓を伝える。
そしてローソンの業績を飛躍的に伸ばした後、サントリーではビーム社との経営統合を主導。先陣を切って海外企業に乗り込んだ理由について、新浪氏は「誰がボスか明確にわからせる必要がある。自分に従わなければクビを切る、グローバル経営の常識をもって立ち向かった」と語った。
さらにトークセッションの最後にはグローバルで通用する経営者になる条件や日本経済の未来についても言及。数々の名言も飛び出し、参加者もその様子に釘付けになった。
次世代を担う若きリーダーたちにとって、新浪氏のメッセージは胸に響くものがあるだろう。
本動画はYouTubeにて冒頭5分を無料公開しております。
なお本編を視聴されたい方はこちらよりNewsPicksアカデミアへご入会ください。

来週11月8日(金)はイベント動画・斎藤祐馬氏の「実践:ゼロから始めるスタートアップ」を配信する予定です。
動画を通じて、ぜひアカデミアの「知」に触れていただければ幸いです。来週以降の配信もお楽しみに。