[ロンドン 28日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が28日発表した調査結果によると、10月の小売売上高は過去6カ月で最も緩やかな減少にとどまった。ただ、欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感を背景に在庫は統計開始以来の高水準となった。

10月のCBI小売売上高指数はマイナス10と、9月のマイナス16から上昇。ロイターがまとめたエコノミスト予想のマイナス20を上回った。

ただ、同指数は6カ月連続でマイナス圏にあり、マイナス期間としては10年前の世界的な金融危機以降で最長となっている。

10月は在庫レベルが1983年の統計開始以降で最高となった。年末商戦に向けた準備に加え、EU離脱を巡る不透明感が影響した。

CBIのチーフエコノミスト、レイン・ニュートンスミス氏は「クリスマス前は小売部門にとって非常に重要な時期だ。11月1日に国がどのような状況になっているか不透明なため、小売部門は一段の圧力にさらされている」と指摘した。

11月の売上高見通しに関する指数はプラス1と、6月以来のプラスに転じた。