介護保険 維持できない?自己負担増やすか 検討始まる 厚労省
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先日の財務省提言を基に早々に始まりましたね。
とある専門家の意見では介護保険制度ができた2000年当初には既に永続するシステムではないという話もありました。
継続するためにはやはり論点1,4,6、7の見直しが個人的に必要かと思います。
そもそも高齢者の定義の見直しが必要かもしれません。
65歳ではまだまだ元気ですから年金同様にスライド方式を取っていくことも検討してほしいですね。
ケアプランも今まで無料というのもおかしな話。
実際は有料ですが利用者の負担がないため実質無料です。
個人的には論点6の収入に応じた負担割合は大いにありでしょうね。
実際に特養入所には収入や資産状況を把握して利用料金が変わっています。
これは支払い能力がある方へも求めてもいいと思います。
1割は正直少なすぎますし、その少ない負担でも支払える能力があるにも関わらず支払わない人も全国に数万にいます。
いずれにせよ慎重な議論を望みます。悩ましい課題ですよね。
介護保険って、全高齢者の2割しか利用していないんです。
それなのに、これだけの給付伸び率は確かに破綻してもおかしくないことは、昔から専門職ならわかっていることでした。
そして、今回のニュースの意図は、『財源ないんだからさ、これからは負担を重くするけど、みんな許してね』でしょう。
国の方向は財務省の提案どおり、次期改正の2021年かその次の2024年には、『軽度者(要介護2以下)は市区町村の総合事業でみてください』と結論を出し、基本、介護保険から切り離す。
そして、医療系サービスを除く、ヘルパーやデイサービスの代替を、地域住民の『助け合い』に押し付けるだろうと思っています。
実際、要介護者の6割以上が要介護1と2の方が占めるので、そうなれば給付は大分抑制できるのです。
そして、うまく受け皿が創れていない地域があったら、その市区町村の能力のせいにするでしょう。
ちなみに『軽度者』と聞くと、街中をシルバーカーを押して歩いている高齢者を想像する方が多いでしょうが、そういう方は、介護保険未申請ないし要支援1レベルです。
認知症診断を受けていない方は、外を1人で歩けなくても、身の回りの排泄や食事が自分でできたら要支援2レベル。
被害妄想(娘が私のお金を盗んだとか)や、自分に都合よく作話したり、同じ話を何度もしたり、買い物が1人でできない認知症高齢者は要介護1か、せいぜい要介護2です。
認知症症状のため一人で排泄が出来ず、徘徊して迷子になり警察保護される認知症のレベルで要介護3。
このような状態の方々を、本当に地域の住民が対応できるかは怪しいところですが、『軽度者』という表現に騙されて、『財源がないんだから仕方ないよね』という流れになるかもしれません。
そして何より怖いのは、国が行う介護保険から、保険者が行う総合事業に移行された時、ギリギリまで下げられている報酬がさらに下がると『やってられないよ』と介護事業者が撤退してしまうこと。
そうなったら、介護保険という制度はあっても受け皿が激減し、支援を受けたくても受けられない状況が生まれます。
…というわけで、私は有識者などが集まり机上の議論をするより、医療・介護とも、高福祉高負担が良いのか、低福祉低負担が良いのか、国民に一度問うたら良いと思います。実際問題として、年金が少ないと本人負担額は本当に少なかったです。
容易に考えられるのは、所得だけではなく、固定資産の保有状況でしょう。何軒も不動産を持っている人からは相応の負担をしてもらうべきだと思います。
→自分が住んでいる家しかない人ではありません。
あと、治る見込みがないで胃瘻をしている方に関しては考えるべきです。本人負担額が年金より少なく、事実上、その子供の生活費になっているため、胃瘻を続けている例をいくつも身近で見ています。
こういうケースは自己負担額を上げないと、社会の不公平感は増すばかりだと思います。