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アングル:IS最高指導者、バグダディ容疑者の転落の軌跡

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  • 帝塚山学院大学 教授

    イスラム国(IS)の源流は、フセイン政権崩壊後のイラクで結成された「イラクのアルカイダ(メソポミアのアルカイダ)」に求められる。二〇〇三年、ヨルダン出身のザルカーウィー(Abou Moussab Al-Zarqaoui)の率いる武装集団「Al-Tawhid wal-Jihad(唯一神と聖戦)」が、アルカイダ(Al-Qaïda)と合流して「Jama'at al-Tawhid wal-Jihad」となり、翌二〇〇四年から「イラクのアルカイダ」と名乗るようになったのだ。この組織は、イラクのシーア派政権とのジハード(聖戦)を掲げて活動し、二〇〇六年一月には他の五つのアルカイダ系組織と合流することになる。だが、同年六月にザルカーウィーがアメリカ軍の空爆に斃れると、組織内部が混乱し、パキスタンに本拠を置くアルカイダとの関係も冷え込んでゆく。かくして、同年一〇月には、アルカイダと距離を置く組織として「イラクのイスラム国(EII)」が結成され、オマル・バグダーディー(Abou Omar al-Baghdadi)が指導者となる(実質的な就任は二〇〇八年)。これが、今日のイスラム国の直接の前身なのだが、オマル・バグダーディー自身は、二〇一〇年四月、アメリカ軍とイラク軍による攻撃で爆死し、アブバクル・バグダーディー(Abou Bakr al-Baghdadi)が後を継ぐことになった。
     ともあれ、今日、イスラム国(IS)は具体的な人物や土地ではなく、強固なイデオロギーだと言われている。端的に言えば、バグダーディーを殺しても、イデオロギーとしてのイスラム国(IS)は何ら揺るがないのだ。単に、大統領選挙に向けたトランプ政権の宣伝材料、そして中東地域からの米軍撤退の口実になるだけだろう。むしろ、ヨーロッパ諸国では、報復テロの危険が高まり、厳重な警備体勢に入っている。テロの脅威が減るどころか、正反対なのだ。ちなみに、ロシアは、本当にバグダーディーを倒したのか否か、まだ確信していないようである。


  • 公益財団法人中東調査会 主席研究員

    バグダーディー、結局のところ「イスラーム国」を効果的に演出するための「カリフ」に起用された俳優さんみたいな役回りでした。バグダーディーことイブラーヒーム・バドリーの個性や人格とは別の「カリフ」という人格が合成されていたのでしょう。「イスラーム国」に運動としての力量がまだあるならば、速やかに発表を否定するなり代わりを立てるなりするはずです。最初のバグダーディー(=アブー・ウマル・バグダーディー)が殺害されて、今回殺害が発表されたアブー・バクル・バグダーディーが擁立されるまでに大体1カ月くらいかかりました。それは10年くらい前のできごとで、現在のファンや支持者がそこまで待つ根気があるかこころもとありません。


  • シーア派とスンニ派どちらもいらんやろう!


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