[ヒューストン 25日 ロイター] - 米国時間の原油先物は25日の取引で小幅高となった。米中通商協議への期待や米原油在庫の減少のほか、石油輸出国機構(OPEC)の減産延長観測で景気懸念が相殺され、北海ブレントの週初からの上昇率は約1カ月ぶりの大きさとなった。

清算値は米WTI先物が0.43ドル(0.8%)高の1バレル=56.66ドル。週初からの上昇率は5%を超え、6月21日以来の大きな上昇となった。

北海ブレント先物は0.35ドル(0.6%)高の62.02ドル。週初からは4%を超えて上昇し、9月20日以来の大きな上昇となった。

アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は「米中協議への期待で株価は上昇しており、原油価格も恩恵を受けている」と指摘。ただ世界的な景気減速に対する懸念は払拭されたわけではなく、OANDAのシニア市場アナリスト、ジェフリー・ハーレー氏は「世界的な経済活動の減速で原油需要は減少するため、原油価格の上昇は限定される」と述べた。

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