[パリ 25日 ロイター] - フランスの自動車大手ルノー<RENA.PA>の第3・四半期の連結売上高は1.6%減の112億9600万ユーロとなった。

提携先の日産<7201.T>、ダイムラー<DAIGn.DE>の生産減少や、ディーゼルエンジンの受注低迷が響いた。

第3・四半期の連結販売台数は4.4%減の85万2198台。

ルノーは日産に43.4%出資。自社工場で日産、ダイムラーの自動車を生産しているほか、他の自動車メーカー向けにディーゼルエンジンを製造している。

ルノーは先週、通期の売上高見通しを3─4%減に下方修正。これを受け株価が下落していた。[nL3N27301D]

提携先の自動車販売低迷や、欧州でのディーゼルエンジンの需要減少に加え、米国による経済制裁でイラン市場から撤退したことも、業績の重しとなった。

ルノーは、今年の世界の自動車市場が前年比で約4%縮小すると予想。従来予想は約3%だった。

同社は先週、営業利益率が5%となり、従来目標の6%を下回ると予想した。研究開発費がかさんだ。

<新たな提携を模索へ>

ルノーのクロチルド・デルボス暫定最高経営責任者(CEO)は、アナリストとの電話会議で、提携先からの売り上げが目先回復する公算は小さいと指摘。自動車・自動車部品の販売を増やすため、新たな提携先を探す方針を示した。

日産とともに具体的にどのような節減を目指すのか、詳細は明らかにしなかった。

デルボス氏は、カルロス・ゴーン前会長が2017年に導入した中期経営計画「ドライブ・ザ・フューチャー」の見直しを数カ月以内に終えたいと発言。F1への参加を含め、事業のあらゆる面が見直しの対象になると述べた。

※内容を追加しました。