[東京 23日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は23日、経団連幹部らとの会合で、消費増税後の消費の落ち込みは前回増税時ほど大きくなく回復は前回より早いとの声が多いと指摘する一方、必要なら経済政策を発動する姿勢を改めて強調した。

西村再生相は消費増税に関し、「駆け込み需要は前回ほど大きくなかった。増税後の(スーパーなどの販売の)日次データは台風の影響もありならしてみるのが難しいが、回復は前回より早いとの声が多いようだ」と指摘した。

一方、「消費マインドは少し落ちているので、万が一経済に変調があれば後手に回ることなくマクロ経済政策を躊躇(ちゅうちょ)なく発動する」と改めて強調した。

経済界に対しては、現預金の活用、賃上げ、就職氷河期世代の活用の3点を求めた。積み上がっている現預金の「未来に向けた活用」を要請し、政府としても税制など、現預金を使いやすい環境整備に取り組む姿勢を示した。

(竹本能文※)