金委員長「金剛山の韓国施設は撤去を」 南北関係の冷え込み鮮明
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韓国で文大統領の支持率が下がっているなか、今回の北朝鮮の金委員長の発言は、文政権が一番注力してきた北朝鮮政策まで不透明な状況になってきていることを感じさせます。韓国世論は「金剛山の韓国施設の撤去主張」に対し、文政権の北朝鮮政策がこのままで大丈夫なのか、不安や不満の声が上がっています。
文政権の任期はあと半分ほど。2年半の間の方向性をもう一度考え直すべきではないかと思います。特に経済と外交問題については今のままだと進歩派からも保守派からも支持を得ることが難しくなりそうです。金剛山には、李王朝時代に王室の施設もあったと歴史の本で読みました。北朝鮮は、国内に多数存在する高句麗時代の史跡を改造したりしていますが、金剛山はどうなんでしょう？
今は、離散家族の再会の場に使われている施設が、今回金正恩氏が撤去すると主張している施設でしょうか？
この間、アメリカが言っていた北朝鮮が観光立国になるプロセスの一つですかね…かなりストレートな対南批判ですが、朝鮮中央通信の報道原文では「我が名勝地に南の同胞が来ること自体は歓迎したい」という(金正恩の)言葉も掲載されていることや、金剛山という観光地の指導にわざわざ外務省で対米交渉を主導するチェ・ソニ次官が帯同してることなど、外交的なメッセージが色々織り込まれているような内容。先日、米国の開発支援提案報道があった、(金剛山に近接した）葛麻海岸観光地区についても触れ、葛麻と金剛山は一体となった文化観光地区になるべきだと述べています。http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=great&subtype=songunload&no=6949（朝鮮中央通信の報道原文）
あと個人的には気になるのは、対南というより対南担当者を強く批判していることですね。夏から一気にヒートアップした対南批判の背景には、北朝鮮国内の政治闘争が少なからず作用している気がします。
