[ブリュッセル 21日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局は21日、2018年のドイツの財政黒字を国内総生産(GDP)比1.9%に上方修正した。

4月時点では1.7%と発表していた。

ドイツの財政黒字は、当初発表値から上方修正されるケースが続いている。ドイツ政府は、来年の支出拡大を計画しているが、実際の支出が予想を下回る可能性もある。

エコノミストの間では、財政支出を大幅に拡大しなければ、景気低迷が長期化するリスクに対処できないとの見方が多い。

ユーロ圏全体の財政収支はGDP比0.5%の赤字で、前回発表値と変わらず。イタリアの財政赤字はGDP比2.1%から2.2%に修正された。

ユーロ圏全体の債務残高はGDP比85.9%。前回発表値は85.1%だった。

2017年のドイツの財政黒字は当初発表値のGDP比1.0%から1.2%に上方修正。2016年も0.9%から1.2%に上方修正された。